NEOSPI BY BESSO / ネオスピ by ベッソ

NEOSPI BY BESSO / ネオスピ by ベッソ

4月20日より1ヶ月間、東京を拠点に活動する新進気鋭アーティストグループBESSOがDeus Ex Machina 原宿(B1F)ギャラリースペースにて初の個展を開催した。

彼らのコンセプトは「ドアさえあれば、僕たちはどこでも展示できる」
感覚を大事にする彼らは、好きな場所を見つけると作品をその場所に展示し、跡形もなく片付け、そしていなくなる。まるでその場所に捧げ物をしているかのように。
そんな感覚を持つ彼らが今回選んだ場所がDeus原宿B1Fアートギャラリー。
様々なカルチャーの混ざり合ったDeusの空間に新しい風を吹き込んでいて、ネオスピリチュアルと言う、一見難しいテーマも自然と目で感じ取ることができるアートギャラリーとなった。

一つ一つの作品にメッセージ性が強く、さらに三人での合同展となれば調和を保つのが難しいように思ってしまう。
そんな固定観念が吹き飛ばされたのがギャラリースペースに併設されたシェイプルームという空間を大胆に使ったインスタレーション。
元々ある空間に新しい意味を持たせ、全く違う見方に変える。そこにアーティストとしてのユーモアさが詰め込まれているように感じた。
日常で考えることのない事を、アートと触れることによって考えるきっかけになるかもしれない。
はたまた率直にかっこいいと感じるかもしれない。
このスペースで日常の中にある非日常を感じてもらうことができたことだろう。

クロージングパーティーでは彼らの友人であるPVLVによるライブが行われ、DEUSに飾られた作品と都会的な音楽とがお互いの良さを最大限に引き出し、1ヶ月間のネオスピは締めくくられた。
次に彼らが選ぶドアはどこだろうか。